今回は、町並みではなく、ひとつのお寺、宝塚市にある清荒神清澄寺です。
まず目を引くのが、参道に連なる商店の多さ。阪急電車宝塚線清荒神駅から山門まで約1kmある参道のその両側に、露店がびっしりと軒を連ねています。私などはビールを飲んで、お好み焼きを食べましたが、お寺の公式サイトによると、飲食店から、衣類や日用雑貨、土産物、園芸用品、骨董品を扱うお店まで、約200店あるそうです。すごいなあ。
もちろん、人が来なければこれだけのお店がやっていけるハズはなく、実際に参拝する人がすごく多い。私が行ったのは12月の日暮れ近くでしたが、駐車場は一杯、参道で立ち止まると邪魔になるくらいの人ごみ。こんな寒い中、みんな何しに来てるんだ? と思うくらいでした。
今まで、奈良のお寺や神社をいろいろと回った経験から、わりとひっそりとした場所であるというイメージを持っていましたが、清荒神清澄寺は全然そうじゃない。すごくパワフルというか、生活感のある、面白いところだという印象を持っています。
お寺の名前を聞いてまず思うのは、何ゆえ「寺」なのに「神」が祀られているのか、というところです。私がもったいつけて説明するまでもなく、それは要するに神仏混合(ここでは荒神信仰と真言三宝宗の)という現象です。
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