そうした経緯で形成された中之島は、未だに忘れ去られることなく、公会堂が改修されたり、新しい美術館(国立国際美術館:補足)が作られたりと中之島がより魅力的になるように手が入れられています。古くて整備されているけど活気のない町には、今はもう製造されていないフィルムを使うカメラのような物哀しさを感じますが、中之島はクラシカルではあるもののまだまだ現役のようです。
中之島に行くには大阪市営地下鉄御堂筋線か京阪の淀屋橋駅で降りるのが一番近いでしょう。でも、駅周辺を散歩するだけではちょっと物足りないので、東洋陶磁美術館や国立国際美術館に入るのもいいかも知れません。また、中之島は東西に長いので、全体を見て回るのもいいでしょうね。中之島の南側の淀屋橋と北浜、本町のあたりは大阪の経済の中心とも言えるところで、基本的にはオフィス街なのですが、近代建築が真新しいビルディングの隙間にぽつぽつと点在しています。ちょっと場所を調べていけば、それを見てまわるだけで、わりに楽しく散歩できます。私が見た限りでは、大阪瓦斯ビルと日本基督教団大阪教会(LINK)が魅力的でした。また、この界隈にはおいしいランチを出すお店や、紅茶専門店などもありますから、朝から夕方くらいまではぶらぶらと散歩することができます。
11月に行った中之島は、イチョウが色付いたその下には葉っぱが落ちていて、そのちょっとくすんだ色彩と古い建物の落ち着いた色とのコントラストがすごく綺麗でした。また同じ時期に行きたいな。
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