最近また、古いカメラにフィルムを通しています。


下の文章を書いた2021年11月から3年近く経ち、内容が古くなってきたので、現状をまた文章にしておこうと思います。


ニコンのフラッグシップZ9は2021年に発売され、キヤノンのフラッグシップEOS R1は2024年11月に発売される予定なので、レンズ交換式カメラのメインストリームは完全にミラーレスになった感があります。

しかし、ペンタックス17という新作のフィルムカメラ(ハーフサイズでピントは目測)が発売され、Rollei 35 AFというフィルムカメラの発売も近い、というのが面白いところです。

Nikon Df

フィルムは値上がりが続き、私がよく使っているILFORD XP2 SUPER 400でいえば2021年12月27日にヨドバシで1,120円だったものが、2024年8月25日では1,690円になっています。私はそんなに数を撮るタイプではなく、具体的には月に1から3本使うくらいなので、そんなに大きな影響はありません。とはいえ、どこまで上がるのか、そしていつまで生産されるのか、気になるところです。


2023年2月にはNikon Dfを購入。古いニッコールレンズをデジタルで使いたいなら、何らかのミラーレスを買えばいいわけですが、マウントアダプタなしで装着できて、自動絞りも作動する、というのに魅力を感じました。そのせいでAFのニッコールも興味の対象になったばかりか、フィルムのAF一眼レフまで手に入れて、収拾がつかない感じになりつつあります。


デジタルのフルサイズがEOS 5D MarkIIとNikon Dfの2台になったせいか、マイクロフォーサーズの影が薄れつつある、というのが実際のところです。デジタルで撮りたいときはフルサイズのどちらかを使うことが多く、フィルムで撮りたいときは、サブとしてRX100を使うことが多いので、マイクロフォーサーズは川辺など水がかかる可能性があるときや、ブログ用のカメラやレンズの写真を撮るとき、そしてフィルムのデジタル化のときに使うくらいです。そんなわけで、ほとんど使わない単焦点レンズを整理しました。


2001年から2005年頃にフィルムカメラをメインに使っていたときに手に入れたカメラをまた使い始めています。EOS 650や、FUJI GA645i Professional、チャイカ2などを実家の防湿庫から持ち帰りました。当たり前なんだけれど、フィルムを通せばまだちゃんと写真が撮れます。

2024年でも中判フィルム(120)が手に入り、現像もしてもらえるのがちょっと驚きです。物理的に大きなフィルムはモノクロで撮る場合、階調がなだらかになる気がします。しっとりするというのか、伊達に大きいわけじゃない、という実感はあります。フィルム1本で16コマしか撮れない緊張感もいい。


2024年の1月から、モノクロ写真のワークショップに参加しはじめたのが、私にとって最大の変化です。モノクロプリントの方法を教えてもらって、実際にもプリントしてみて、モノクロの楽しさをより知ることができました。5月に2回目のプリントをし、次回は9月に近江八幡に撮影に行き、10月にプリント、という流れです。


どこへ行こうとしているのか、よくわからなくなるときもありますが、まあ好きなカメラとレンズで写真を撮りたい気持ちは続いていますから、その気持ちが連れて行ってくれるところまで、行ってみようと思っています。


2024年8月25日


2017年に再燃したカメラ・レンズ・写真に対しての熱意は、2021年11月になっても続いています。

SONYのNEX-6を中古で購入したことから始まり、2018年には古いFマウントのニッコールレンズにはまり、2018年の後半にはマイクロフォーサーズシステムの便利さを知り、2019年にはメインになりました。そんな中、2020年にはEOS 5D MarkIIでフルサイズの高画質を知り、EFマウントの単焦点レンズを揃えるようになりました。

Nikon F

そして今年2021年は、NEX-6で使おうと入手したFマウントニッコールを有効活用すべく、Nikomat FTNのオーバーホール、レンズのオーバーホール、そしてNikon Fの購入に至ります。時代が逆行していますね。カラーネガと同じプロセスで現像できるモノクロネガフィルム、ILFORD XP2 SUPER 400で撮影しています。即日現像できるのがよい。


画質的にはEOS 5D MarkIIが一番だと思います。また、手軽さ気軽さはマイクロフォーサーズシステムがベストでしょう。高画質でも気軽でもない、端的に言って面倒なフィルムカメラを使いたい気持ちは何が理由なのかな、と考えるに、古いカメラと古いレンズを使って撮るのが好きだからだと思います。そういうカメラで撮るとなると、フィルムしかないわけですから。フィルムで写真を撮り始めたころに使っていた、ペンタックスMXやOM-1、New FM2などのマニュアルフォーカスの一眼レフが好きなんだと思います。


EOS 5D MarkIIは、写真をちゃんと撮りたいときに使う傾向にあります。このカメラと高性能な単焦点レンズで撮っておけば、画質に文句はありません。大きくて重いカメラとレンズですが、その大きさ重さにはそれだけの価値があります。そして、マイクロフォーサーズは望遠が必要な場合や、写真がメインではないけれど、カメラは持っていきたいときなどに重宝しています。


フィルムは、久しぶりに使ってまだ日が浅いのですが、一人で撮りに行きたくなります。というか、露出のことや、被写体の選び方などを考えながらなので、一人じゃないと厳しい。昔みたいに新旧問わず魅力的な町並みを歩きながら、ポツポツと撮るのは気持ちがいいものです。

ただ、カラーネガで子どもたちを撮って、全コマプリントしても面白いのかもしれないな、とは思っています。デジタルに慣れた私にとって、全コマプリントって新鮮です。それが当然だった頃、私は撮られる側だったので、自分でも一度やってみたいな、と思って、カラーネガフィルムは2本買ってあります。


フィルムはいつまで生産されるのか、または、現像はいつまで可能なのか、というのは気になるところです。モノクロフィルムを自分で現像するしかない、ということに近いうちになるんじゃないか、とは思っていて、そのためには自家現像をやってみるべきなのかもな、と思いますが、あまりに大変そうで、お店に任せっきりにしています。


スマートフォンのカメラが進化し、ミラーレス全盛の時代にあって、デジタル一眼レフすら、過去のものになりつつあります。最近カメラのキタムラで入手した、EFマウントレンズカタログの薄いこと。RFマウントへのシフトが鮮明です。ニコンもZ9というミラーレスを発表し、ソニー、キヤノンの3大メーカーが、どんどんと新しいカメラ、レンズを発表していくのでしょう。

私は最新を追う気も財力もないし、仕事で写真を撮っているわけではないので、好きなカメラと好きなレンズで、好きな写真を撮るだけです。


好きなカメラと好きなレンズがいろいろと変遷して、欲しいカメラと欲しいレンズが次から次へ出てくるのが、困るような、嬉しいような、そんなところです。


2021年11月17日