クルマの話

私は小学生からクルマが好きで、今でもだいたいの乗用車は見分けられます。何代前のモデルか、というのもだいたい分かります。知らないクルマを見るのは、年に2度くらい、という感じでしょうか。それに、将来絶対スポーツカーに乗るんだ、と思ってマニュアル・トランスミッションで免許も取りました。


しかし、最近はカメラと写真に夢中ということもあって、クルマに対してはあまり興味がありません。今年の3月にうちでヴィッツを買いまして、それに乗ったことで趣味的なクルマに対する憧れがほとんど消え去りました。ヴィッツで満足してしまったのです。

すごく出来がいいクルマだ、ということもあるんですけど、これこそ実用車だ、と私は思います。乗り心地はそこそこ、燃費はいい、ハンドリングも加速もこの類のクルマとしてはいい方、デザインもいい。他に何が必要か? と問われたら、私はふと困ってしまいます。諸費用込みで135万円だったようですけど、この値段でこれだけのクルマが買えるのに、400万円も出してアルファロメオなりを買う意味があるのか。その265万円の差は何か。デザイン、エンジン・フィール、ハンドリング、贅沢な気分。まあいろいろとあるでしょうけど、私にとっては、それの対価が265万円というのは高すぎます。ヴィッツがあと2台買えるし、ガソリン代としたら膨大な量になるし、ちゃんとしたレストランでご飯を食べたり、ちょっとゆったりした旅行をした方が楽しいんじゃないか、という気がします。


要するにクルマに対する情熱が冷めた、ということなんでしょうね。寂しいような、何か身軽になったような、ちょっと表現しにくいような気分です。少なくとも、楽しくはないです。

2003年8月26日