サイト開設一周年

何かの機会に「道具に凝るのは楽しいけど、それ自体が目的化するのは避けたい」というようなことを書きました。要するに、結局は「使っている道具ではなく、それによって何を生み出しているか」が問題なのだ、というわけです。私はこのサイトにあるようなモノについてのマニアックな文章を書きながらも、そのことをずっと考えています。

こうして考えてきて気付いたのですが、私は「何かを生み出す」ことに魅力を感じています。そして、その「何か」というのは現在のところはWebサイトを意味します。文章を書き写真を撮り、それをサイトに載せられるような体裁に加工してアップする。サイトが第一の目的ではありません。文章を書きたいから書くし、写真を撮りたいから撮るのです。しかしながら、頭の隅の方にはサイトにどういう体裁で載せるのがいいかな、と考えているのは確かなのです。


私がサイトを開設したのは2000年11月3日のことです。大学のある講義の課題だったのですが、以前から作りたいと考えていたので、授業に先行するカタチでアップしました。その土台となったのが、それまでに書き溜めていた雑文であり、その年の5月に購入したデジカメで撮影した写真でした。ですから、エッセイと写真のギャラリーという体裁のサイトにしたわけです。それが今では物欲系の文章が増え、ギャラリーを分離独立させることになったのですが、基本方針は変わっていません。

それに日記はほとんど毎日更新しているので、サイトに関わらない日はほとんどないことになります。サイトは私の生活の一部として、違和感なく組み込まれています。


PCにしても、ジャズにしてもそうですが、それを知らないときはなくても全然困らなかったし、そんなものがあることすら知らなかったのに、1度触れてそのよさを知ったがために、それは日常生活に不可欠なものだと感じてしまう、ということがあります。

サイトもそうです。やはり、誰かが私が生み出したものを見てくれる、というのは嬉しいものです。だからこそ、一年も続いたわけですし、これからもやめる気も一切ないのです。


そんなわけで、私のサイトを訪れて下さっている方々に感謝しつつ、これからも「全くもってどうでもいいことだけど、まあまあ面白い」というサイトを目指して精進しようと思っているところであります。これからもよろしく!

2001年10月28日