2004年12月1日(水)晴

ある文学作品について自分の論を確立するのはすごく楽しいんですが、結論がなんかしっくり来ないことがある、というのは前にも書いたことがあると思います。ここではまた、再びその考えについて述べたいと思います。

作品を読む。何か魅かれるものがあった。普通はそのあたりでおしまいです。でも、文学研究ではその作品と魅かれた点について分析していく。これはいい悪いじゃなくて。結果、ぼんやりとではあるけど作品の肝が分かる(あるいはそんな気がする)ようになる。問題なのはこの「分析」という過程です。初めに感じた「魅かれるもの」というのは、すごく感覚的なものです。しかし、分析したあとの「肝」というのは、作品の構造に則したものにならざるを得ません。すなわち、作品に則して考えたらこういうことになるけど、何かしっくりこないなあ、という状況が往々にして生じる、ということになります。

今扱っている『地獄変』についてもそうで、私がこの作品を研究対象にしようと決めた理由は、今一応分析した作品の肝、すなわち主題とは違うんじゃないか、という気持ちが強くします。今回はきっちりとした論文を出す必要はないので、そのあたりを突き詰めていこうかな、と思っています。ここで諦めて、既存の手法をとっても全然面白くないですからね。

2004年12月2日(木)晴

昨日、ラップトップPCを居間で使おうとACアダプタを外していたら、デスクの後ろからブロアーが出てきました。デスクの上に置いてあったのが落ちたものの、床までは到達せずコードがからまっているところにひっかかっていたようです。500円損した。

最近は友人と飲みに行くのが楽しくて、ついついそのためにお金をプールしてしまうようになりました。悪いことではないですが、写真関係のコストを削減したくなってしまうのが悪いところで、もうひと月くらい写真を撮っていません。実は今日、ペンタックスSVにフィルムを通して天王寺に行く予定だったんですけど、寝過ごしてしまいました。土日は雨らしいし、どうしようかなあ。

明日はゼミです。昨日書いたことを念頭にしながら、しかし、今までの論文を読むペースは落とさずやっていくつもりです。

2004年12月3日(金)晴

今月から日記のログを日付の若い順に並べることにしました。すなわち、1日のものが一番上で、直近のものは一番下、ということになります。見て戴く方にしてみれば、直近のものが上にあった方がいいとは思いますが、こうした方が管理が楽なので、すいませんが変更させてもらいます。

EIZOのフレックス・スキャンM170というディスプレイを店頭で見たんですが、あの表示品質はすごいと思います。他のどんなLCDもM170の前では霞んでしまう、という印象でした。8万円くらいするみたいですけど、次にPCを買うときはディスプレイだけにはお金をかけようと思っているので、M170くらいのヤツが欲しいなあ。

今月はできるだけ散歩をして写真を撮りたいと思っています。そのためにはまず生活のサイクルを改めることから始めないといけません。深夜まで起きていると日の短い冬は、昼前に起きて準備していたのでは活動時間がごく限られてしまい、それなら行かないでいいか、ということになりがちなのです。

2004年12月4日(土)雨

雨は降っていたものの、いちおうカメラは持っていきまして、10コマほど屋内を撮影しました。ついつい通しているフィルムがモノクロームであることを忘れて、色が面白い被写体を撮りそうになりましたが。屋内を撮る場合にはISO400くらいが便利でいいですね。

上の画像は久しぶりに購入したCDです。何ヶ月ぶりかなあ、と思い出そうにも思い出せないくらいに久しぶりであることは確かです。ちなみにブックオフで見つけました。あまり割安感はありませんでしたが、傷ひとつないし、前から機会があれば買おうと思っていたアルバムだし、というわけで決断しました。

明日は午後からは曇るらしいので、またどこかに行こうと思っています。ゆっくり歩けるところがいいな、中之島とか。

2004年12月5日(日)雨のち晴

昨日購入したCDをジャズ・ディスク・ライブラリに追加しようと久しぶりにじっくりと見ていたら、ずっと以前に購入したのに追加していないCDがあることに気付いたので、この機会にと白と赤を基調にしたデザインに変更し、細部をいじりました。ただ、基本的な構成は変わっていません。以前から他のサイトと印象の違う色調に不満があったので、すごくすっきりしました。

メモに書いた中古ディジタル一眼レフの話ですが、例えばD60と最新の20Dとの間にどれだけの画質、機能の差があるのかが気になるところです。連写性能や画素数だけの差であれば、私にとっては全く問題ないわけですけど、処理エンジンが全然違って、JPGで撮った場合の色再現や階調表現が天と地ほどに違う、というのなら、いくら安くても買う気はしません。フィルム・カメラは機能の違いのみがカメラの差異ですから、分かりやすいのに。

ただ、ディジタル一眼レフを買うと、色がちゃんと分かるディスプレイが欲しくなりますし、少なくとも600万画素クラスの画像を扱うには、もっと高速なPCが欲しくなることは目に見えています。要するにカメラが比較的安くても、いろいろと面倒なことになる、というわけですから、結局は買わないだろうな、とは思っています。とはいえ、こういうことを考えるのは楽しい。

2004年12月7日(火)晴

昨日はちょっと体調が悪くて、日記を更新できませんでした。まだ前の腸炎のウィルスが残っているのかなあ。健康のありがたさを最近身に沁みて感じます。

光インターネットの話ですけど、電話ができないとコスト的に見合わないと思っているので、キャンセルすることにしました。IP電話サーヴィスが提供されるようになってから、一緒に契約する、ということにしたわけです。キャンセルして再度契約するのは二度手間になるので、Kオプティコムに電話して「IP電話サーヴィスが始まるまでネット接続の契約も保留してください」と言ったんですけど、よく分からない理由で無理だそうです。

ヤフオクでD60の落札相場を見ていたら、だいたい6万円台前半みたいです。撮像素子が35mmフィルムより小さいために焦点距離が長くなるので、新しいレンズを買わなければならないことを考え合わせると、まあ10万円は覚悟しないといけませんね。ただ、10万円あるのなら中判のもっと気軽に使えるカメラを買った方が楽しそうだな、という気がします。フジのGA645シリーズなら5万円台で買えますし。

2004年12月8日(水)晴

今日はツタヤでジャズのCDを3枚借りました。有名なわりに手薄というか、あまり聴いたことがないソニー・ロリンズを2枚と、1960年に録音されたコルトレーンのアルバムを1枚。MDに録音しただけで、じっくり聴いていないので何とも言えませんが、私はコルトレーンの雰囲気の方が好きです。

今日、Kオプティコム関係の会社から、宅内配線のための調査をする日程を決めたいんですが、という電話がかかってきました。工事をするのは会社本体とは違うんでしょうが、情報伝達が遅れているみたいです。というか、2日も経ってるのにキャンセルという重要な情報が行ってないというのは、どういうことなんでしょうね。

部屋が最近ひどいことになっているので、年明けまでに掃除しようと思っています。何にしてもものが増えすぎているようです。できるだけいらないものは捨てるようにしているんですが、それにも限度があります。ベッド下を収納スペースにしないといけないかなあ。

2004年12月9日(木)晴

昨日の話の続きですが、最近はCDを買わずツタヤで借りてMDにすることがほとんどです。ジャズだけじゃなくて、攻殻機動隊のサウンド・トラックなども借りますが、それにしてもMDが増えるばかりで困ります。MP3化してPCのHDDに保存しておけばスペースはゼロですが、私はPCで音楽を聴く習慣がないというか、あんなひどい音質では聴きたくないので、やはりMDにすることになるわけです。

私が今持っているMDラックというのが、最初にあまり増えることを想定せずに48枚入るヤツを購入したばかりに、それを3個にまで増やして、それでも入らない分は300円のワイヤー製のラックに入れる、ということになっていて、スペース的に無駄が多い。しかも、1枚ずつ滑り込ませる溝が付いているタイプで、しかもアルファベット順に並べていますから、新しいMDが増えたときに並べ替えるのに一苦労なんですよね。

もっと大きくて、300枚くらい入る、そして変な仕切りのないラックに買い替えたいと思って、そういうものが置いてあるお店にいくと、こまめにチェックしているんですが、価格と使い勝手とバランスがいいものがないんですよね、今のところ。

2004年12月10日(金)晴

うちのゼミのサイトの掲示板が、連絡用として重宝されているみたいなので、携帯からも見られるものに変えようと思って、今までデザインを変えて設置していました。デザインは前に作ったものの流用なのですぐにできるんですが、もともとあまり好きなデザインでもないし、変更の自由度が低いので他にいいものがあれば変えるんですけど、探すのも面倒だな、と。こういうのは思い立つと早いんですけどね。まあ実用上の問題はないので、そのまま行きます。

35mmフィルムはハーフをメインにして、フルサイズのMF一眼レフを3台、AF一眼を3台残し、中判のレンジファインダーを新たに買えば、ラインナップとして理想的じゃないかな、と考えているところです。MF一眼レフが3台なのは、もらいもののカメラがアリアとペンタックスMX、そしてニコンEMとあるからです。AFはあれば便利ですから。どういうカメラを所有して使うか、というのは、考えれば考えるほど難しいですね。

今週末はみっちりと散歩したいです。目的地は決まっていて、中之島。ゆっくりと歩いて、国立国際美術館に行く、と。

2004年12月12日(日)晴のち雨

今日は約1ヵ月ぶりに車を運転しました。今回も深夜に父を迎えに、最寄駅まで(今週は飲み会がある予定なので、迎えに来てもらいたいな、という下心もあって)ちなみに雨の日の夜、車を運転するのは初めてでした。最近は極度に緊張することもなく、といって運転なんて余裕だな、というほどの弛緩もなく、ちょうどいい緊張感で運転することができます。こういうのが一番いい状態で、これ以上気を抜くと事故を起こさないまでも、ひやっとするようなことが起きるのではないか、と思っています。

うちの家から最寄駅まで行くには、途中国道309号線を4km弱通ります。この道路はすごく信号が多くて、朝と夜のラッシュ時にはみっちりと渋滞するため、この道路をいかに避けるかが車で早く行くポイントにもなるほどですが、深夜になるとガラガラです。しかも、制限時速である60km/hで走ると、ほとんど信号で止まることなく(行き帰りともに一度だけでした)スムーズに走ることができて、すごく気持ちがいいです。

2004年12月13日(月)晴

今日、近くのコンビニの前でベントレー・コンチネンタルGTを見ました。見たとき、ベントレーだというのはマークで分かったんですが、車種が分からなくて帰宅後調べました。W型12気筒6000ccのインタークーラーターボ付きで2000万円強(しかもベントレーのラインナップでは最廉価)という、まあ途方もない車です。「文章」タブにも書いたように、車に対するこだわりがどんどんと失われているのは確かですが、やはり珍しい車には目が行きますね。習性として。

近々、東京に行くことになりそうです。それで高速バスをいろいろと調べてみたんですが、最も安いのが近鉄。片道4800円。大阪阿部野橋から発車なので、アクセスがいいのも魅力です。ただ、ちょっと調べてみたら、空席があんまりないみたいです。廉価だけあってひとりずつのシートではないのですが、妹と行くので、並んで行きたいということもあるので、ちょっとどうなるか分かりません。その次に安いのがJRバスで、これは5000円。大阪駅から発車なので、電車賃を考え合わせると600円くらいの差になります。ネット上で見る限りでは、わりと空席があるみたいなので、こちらかな、と思っています。

2004年12月14日(火)晴

今日は昼過ぎから研究室の本の整理をしに行かないといけないのに、起きたら午後4時でした。なんでこんな日に限って、という感じです。前の日に深夜まで東京のことを調べていて、朝8時に起きて高速バスの予約をして、まだもうちょっと余裕があるな、と寝たのが間違いでした。自己嫌悪です。明日、先生のところに謝りに行かないといけません。

バスで東京に行くことは決定したので、どこを散歩しようかと考えているところです。朝6時くらいに到着して帰りのバスは夜9時くらいですから、まあ午前中と午後で2箇所くらいは散歩できると思います。夜景を撮れるようにデジカメも持って、メインのカメラは広角レンズ付きの一眼レフとハーフかな。フィルムは5本もあれば充分でしょう。場所は、候補がいろいろあってまだ決められていませんが、下町がいいと思っています。

2004年12月15日(水)晴

今日の夕焼けです。やはり一定以上に綺麗なものがあると、自然に足が止まり、カメラを持っていると取り出してしまうようです。

東京散歩の場所をいろいろと考えたところ、ひとつは深川、門前仲町あたりにしようと思っています。あとひとつ逆に、すごい都会がいいな。

昼休みに昨日本の整理に行けなかったことを謝りに行ったら、先生は「イケガワさんが『本の整理はどうするんですか』と言い出してくれたから、重い腰を上げることができたし、そのこと自体がありがたい。整理はすぐにできたし、イケガワさんが来なくても問題なかった」というようなことを仰って下さいました。本当にありがたいです。

「らもチチ わたしの半生」というラジオでの喋りを文章化した本を読んでたら、中島らもの語り口に影響されて、大阪弁で文章を綴るのも面白そうやな、と思ってます。商売人でも喋らないようなベタベタのんじゃなしに、私が喋ってるような感じのヤツがええかんじやん、と。

2004年12月17日(金)晴

昨日は飲み会があったので日記を更新できませんでした。

先日放送していた「戦場のピアニスト」を見ました。実話に基づいた話(ノンフィクションもそうだ)に特有のフィクションっぽさが濃厚にあって、特に面白いとは思えませんでした。だいたい、主人公のラッキーさは実話だから何とも言えないわけですが、あまりによくできすぎていて、ちょっとついていけないですね。事実は小説より奇なり、とはよく言われますが、私はフィクションの隙のないプロットに基づいた構成の方が好きなんです、基本的に。ただ、主人公の俳優は好きです。ハンサムではないですが、恰好いい。

今日はゼミだったんですが、サボってしまいました。朝、目が覚めたときには眠気で理性が失われているので、ついつい楽な方を選んでしまうのです。それで眠気が去った後に、なんで行かなかったんだ、と後悔するわけです。ああ、私はすごくバカだ。

芥川の『地獄変』の語りについての論文を読んでいると、その解釈の仕方は、テクストに則しているように見えて、実は読み手の芸術観や常識に影響を受けているのではないか、という気がしてきました。まだ、断言することはできませんが、もしそうだとしたらすごく面白いと思います。読み手によって得るものが違う、というのが小説ですから。

2004年12月18日(土)晴のち曇

大阪弁で日記を書く、という計画は頓挫しました。私は口語は完全に大阪弁ですが、頭の中では標準語の語彙とイントネーションで思考しているみたいで、大阪弁にするとなると、まず標準語で書いてみて、それを口に出してみる必要があるのです。そんなことをしていたら、すごく時間がかかるので実用的な手法ではない、という結論に達しまして。

今日は妹の誕生日だったので、家族で夕食を食べに行きました。そのおかげで新世界をちょっと散歩できたのはよかったです。中華料理もおいしかったし、言うことなしですね。

帰りに古本屋に寄ったので、エヴァンゲリオンのコミックスを買いました。特に欲しいものもないし、と思って立ち読みしていたら面白かったので、ついつい。前にも書きましたが、私は近未来が舞台の独特の世界観を持ったストーリーが大好きなんです。

2004年12月20日(月)曇

コダックのBW400CNで撮った写真をいくつかスキャンしてみました。普通のモノクロ・フィルムは自分で現像するのには向くんでしょうが、機械で現像してもらって、それをスキャンするという方法をとると、すごくコントラストの高い画像になってしまう、という問題がありました。それに対してこのBW400CNはコントラストが寝ているので、レタッチを前提とした画像としてはベストに近い。これは東京に持っていっても損はないですね。近くのキタムラにはないので、高速バスに乗りに行く前に、ビックカメラででも調達しようと思います。

この感じだと、リバーサル3本、BW400CN2本くらいがいいなあ。ISO感度が400あると、ちょっとした夜景も撮れて便利ですから。

先日購入したエヴァンゲリオンの5巻までを読み終えまして、面白いので続きを買おうと思っています。オークションでは1巻から通して出品されていることが多いので、やはり自分で探すしかないみたいです。

2004年12月21日(火)晴

昨日も書いたBW400CNというフィルムで撮った写真のサンプルです。ISO400だと室内でも普通に撮れるで便利です。逆に古いカメラの場合、晴天下だと使いにくいという問題があるので、そのあたりは使い分けないといけませんが。

写真は西宮の酒屋さんの上のレストランです。

今日はゼミでした。今までの『地獄変』についての論文を読んでまとめているんですが、それを発表するときの方法があまりうまくないな、と自分でも思い、よりより形式を考えてみたところ、さらっと要約して全体の問題点を指摘し、自分の論と関わってくる個別的内容は別に細かく指摘するという感じでA42枚くらいにまとめられるといいな、と今は思っています。

明日の夜からバスで東京に向います。深川に行くことしか決めていませんが、まあそこはいきあたりばったりで。私はだいたい事前に決めすぎて身動きできなくなってしまうタイプなので、深川を散歩してみて、次にどこに行きたいかを考えた方がいいかな、と思うわけです。

2004年12月24日(金)晴

写真は代官山アドレスから八幡通りの方を向いて撮ったものです。真ん中に植物的な造形のオブジェがあります。見ての通りいい天気でしたが、早く行きすぎてどこのお店も空いていませんでした。

死ぬほどカフェがあるでしょうから、ひとつくらい朝8時に開店しているところもあったのかも知れませんが、私には見つけられませんでした。

ところで、うちの大学にもこういう現代アートっぽいオブジェがいくつかあるんですが、こういうののよさが私には分かりません。背景の実用性一本の建物(白いビルの細さ!)とオブジェとの非実用性の対比に面白さを感じてシャッターを切ったわけですが。あるいは、太陽の方向を向いたり、日が落ちると花にあたる部分がしぼんだりしたら面白いのかも知れません。

今回の東京行きでつくづく感じたのは、深夜バスはしんどい、ということです。写真はまだ現像に出していないので何とも言えませんが、これでできがよくなかったら何をしに行ったのかよく分からない、ということにもなりかねません。新幹線で昼過ぎに行って、ちょっと散歩して1泊、次の日は夜まで楽しく散歩。そして新幹線とタクシーで深夜に帰宅して次の日は休み、という感じが理想。

2004年12月25日(土)曇のち雨

東京を散歩したときのフィルムを現像に出してきました。仕上がりは28日だそうです。現像所が休みになる前に出してよかった。

今回の東京散歩では三鷹と吉祥寺に行ったのが目新しいところです。三鷹駅で降りて、玉川上水沿いを歩くと、太宰のちょっとした碑があります。勝手に、苔むして趣のある、太宰の自筆の言葉でも彫りこんだ石碑があるんだろう、と思っていたら、なんと金属製の板が一枚あるだけでした。あれはもうちょっと何とかした方がいいんじゃないかなあ。玉川上水のまわりの鬱蒼とした木々は残してあるようで、ふと入水自殺しそうになった、というのはもちろん冗談ですが、そういう暗さがあることは確かです。

三鷹駅から井の頭公園まで行く間に、山本有三記念館があり、無料だというので入ってみました。山本有三については特に思い入れがないんですが、家の雰囲気がよかったので。実際、市が所有しているだけあって、質素ながらもちゃんと整備してある、という印象でした。家の裏側には広い庭があって、被写体としても、ゆっくりと時間を過ごすにもうってつけのところでした。

井の頭公園から吉祥寺駅までに、下町っぽいけど活気のある面白い通りがありました。立ち飲みのやきとり屋があったので、写真を撮っておきました。どんな感じに仕上がってくるか楽しみです。都心も面白いですけど、やはり私はあまり好きじゃないな。

2004年12月26日(日)晴

調べてみたら代官山アドレスがあるところって、もともとは同潤会アパートがあったそうです。2年前には同潤会青山アパートに行っているので、こちらもアパートがあったころに行きたかったな。

同潤会青山アパートは1996年に解体が始まったそうですが、私は1995年3月、地下鉄サリン事件の直後に東京に行っているので、その同じときに、確かにアパートは存在していたわけですから見られたかも知れません。写真を撮る趣味がなかったので、もし行ったとしても写真としては残っていない可能性は高いですが。悔やんでも悔やみきれない。

世の中には解体される建物のかけらを集めている人がいますが、ちょっと気持ちは分かるような気がします。見慣れた建物というのは、そこにあることが当然になっているので、ふとなくなっていると、思いいれのないものでも、ちょっとした喪失感みたいなものをふと感じることがあります。ですから、それが生活に密着した建物や、いいな、と思っているものだったりすると、壊されるならその部分だけでも所有しておきたい、という気になるのです。喪失感を少しでも埋めるために。

2004年12月27日(月)晴

東京を散歩したときの写真の現像が、やっと明日仕上がります。東京から帰ってから、すごく時間が経ったような気になっていたんですけど、よく考えたらまだ3日なんですよね。たぶん、私にとって東京の街は関係が薄いからだと思います。

それはともかく、問題は写真のできです。何コマか「これは」と思うものがあるんですけど、狙ったとおりに撮れているかは、実際に見るまでは分かりません。逆に、あまりいいと思っていなかったコマが、想像以上にいい場合もあるんですけどね。とはいえ、狙ったコマが目論見通りいい写真である方が嬉しいんですよね、やっぱり。

明日はキタムラに行くついでに、大学へ行って論文をまとめようかと思っています。ついでに研究室の高性能プリンタで年賀状を印刷させてもらって。そろそろ出さないと元旦につかないですから。お年玉つき切手を買ってあるので、キヤノンの写真印刷専用のハガキにプリントするわけです。まあ、たかが3枚なんですが。

2004年12月28日(火)晴

今日は2週間ぶりに車を運転しました。キタムラにフィルムを取りに行くついでに、妹がバイトしている塾で忘年会(鍋)をするいうので、土鍋とガスコンロを持って行ってきたわけです。運転にはだいぶ慣れましたが、やはり最大の関門は自宅の車庫入れです。今日も5回くらいやりなおして、やっと入れることができました。

先日メモに書いたHDD+DVDレコーダーの故障は、HDDを取り替えることで解決しました。昨日も修理の人が来てくれたんですが、結果的にHDDを交換しないと直らない、という結論に至っただけで、本格的な修理は今日でした。それにしても土曜日に購入したお店で出張修理を頼んだわけですから、仕事が早いですね。

上記のように、今日はいろいろと用事があったので、大学へは行けませんでした。代わりにキタムラでハガキサイズにプリントしてもらったので、それの裏面に宛名とメッセージを書いて、年賀状として送るつもりです。

2004年12月30日(木)晴のち曇

昨日は咳がひっきりなしに出て、ほとんど眠ることができなかったんですが、今日の夕方まで寝たおかげで、少しずつ快復に向っているような気がします。少なくとも日記を書こうかという気力はありますし。

ただ、今回の風邪のせいで高校時代の友人と会う約束をキャンセルせざるをえませんでした。1年以上会っていないので楽しみにしていただけに残念です。

上の画像はフジのGA645iという、AEAFの中判カメラです。さるネット上の知人(10月にカメラを交換したのと同じ人です)が、このカメラを処分したいと日記に書いておられるのを発見して、購入を申し出ました。日常的に使える中判が欲しいと思っていたので。今のところは貸し出しというカタチで、もし気に入れば購入することになります。

ひと通り触ってみたところ、思ったよりよさそうです。何よりも(中判カメラとしては)コンパクトで軽いのがいいですね。35mmのMF一眼レフと比較しても、バッグへの収まりのよさでは大差で勝っていると思います。また、フィルム装填がすごく楽。スタートマーク合わせ不要、ISO感度自動設定、最終コマまで撮れば自動で巻取(途中巻取も可)。

あとは、できるだけ早く実際に散歩のときに使ってみて、ピント精度と露出計の傾向と、補正のしやすさを確認したいところです。

2004年12月31日(金)雨時々雪

今日の10時頃に起きたら雪が積もっていました。すぐに溶けてしまいましたが、暖冬だとはいいながら、最終的には平年くらいの気温になったんじゃないか、と思うくらい寒い一日でした。

風邪はまだ治っていません。明日までになんとか普通に過ごせるくらいになったらいいのにな、とは思っています。今日に入って咽の痛みは軽減されましたが、ほとんど味が分からないのが哀しいです。辛いとか甘いというのはぼんやり分かるんですけど、微妙なものは全然。あと、昨日はカレーを食べて痛い目に遭いました。咽にしみることしみること。香辛料を多用する国の人は風邪をひいたら、どういうものを食べているのかなあ。